一般的に35歳を過ぎると、妊娠しずらくなると言われています。もちろん、40歳を過ぎても妊娠出産している女性はたくさんいらっしゃいます。ですが、年齢とともにからだは衰えていきますし、加齢にともなう卵子の老化からは逃れようがありません。そこで今注目されているのが、梅抽出物から生まれた妊活サプリ「ウムリン」。その、科学的根拠について調べた結果を報告します。
梅に妊活に良い科学的根拠が本当にあるか調べてみた
2014年10月に学会誌に発表されたumulin。公式サイトでは、サプリメントの効果効能をうたうのは薬機法に違反するとし(薬ではないので)、「日本受精着床学会雑誌014Vol.31No.1号に記載」としか書かれていません。
ところで、その雑誌は一体どこで手にはいるのでしょう。おそらく一般人が手にする機会はまずありません。
インターネットで医学文献を探してみる
メディカルオンライン(http://www.medicalonline.jp/)という医療総合サイトがありまして、そこではさまざまな医療雑誌のバックナンバーを調べることができます。で、日本受精着床学会雑誌の梅抽出物に関する医学論文を検索してみました。
「日本受精着床学会雑誌 梅」で検索すると、さっそくでてきました。2件目に表示されているのが、がおそらくumulinに関連する臨床結果です。
ART反復不成功, 難治性不妊患者に対するdehydroepiandrosterone・脱塩濃縮梅酢投与でのART治療成績向上の可能性について
驚いたことになんと、全文をダウンロードするのにに648円(税込)かかるそうです。
うーん、どういった内容が書かれてあるか見たいんですけど、この研究結果で何をする訳でもない一般人には手が出ません。また、購入してもここで内容を公開することはできませんので、今回は購入しないことにします。
たしかに梅抽出物に関する医学文献は存在していた
雑誌を手に取ることはできませんでしたが、ネット上で論文の存在は確認できました。
疑っているわけではありませんが、科学的根拠があると実証済である以上は、その論文を実際に見て、納得した上で購入したいと思う、私のような輩は少なからずいらっしゃいます。(論文を理解できるかどうかは別として。。)
もともとは、鶏に特定の梅抽出物をあたえたところ、産卵率が上がったというところからはじまった研究。最初は半信半疑だった医師らも、umulinを摂った女性の卵の状態を見て確信し、医科大学での研究がスタートし現在も成分解析と細胞レベルでの検証が続いています。
そして、2010年にレディースクリニックの協力のもと、umulinの妊活時の有用性試験が開始されます。その有用性試験での効果が医学的に認められ、2014年に日本受精着床学会雑誌に論文が掲載される流れとなったのです。
また、テレビや新聞各メディアでも注目された研究結果でして、公式サイトで発表されていましたが、ウムリンを試して妊娠したという報告が発売以来、年々増えているというのも事実です。
まとめ
ウムリンの科学的根拠について、気になったので調べてみました。和歌山県で育てられている、国産の梅から採れる成分で作られているウムリンですが、まず梅酢にはもともと抗酸化作用があり、そこからさらにヒトの不妊に役立てないかと研究開発されたサプリなんですね。
梅抽出物の科学的根拠については、日本受精着床学会雑誌をメディカルオンラインで確認することができました。ダウンロードは有料ですが、だれもが見ることのできる文献です。
また、卵子の老化についてですが、時間を巻き戻すことができないように、卵の質も20代の頃のように蘇らせることはできません。
卵の数を増やすことはできませんが(卵子の数はお母さんのお腹の中にいるときから決まっている)、今以上に質が落ちないように、できるだけ良い状態を保たせ、からだの中から妊娠できる状態を作ることは、誰にだってできることだと私は思っています。(あくまでも子宮や生殖に関する重大な疾病がない場合をいいます)
ウムリンを飲んだ方の口コミや、ウムリンを飲んで妊娠・出産された方の声は、公式サイトにて掲載されています。