日本語では栄養補助食品と呼ばれているサプリメント。その名の通りサプリメントは薬ではなく食品です。近年スーパーに並ぶ野菜や肉にも、産地だけでなく栽培法や生産者の名前表示をしているものが増えてきました。
それだけ「どこの誰がつくったのか?」「安全なものか?」どうかを確認したい消費者のニーズが高まってきているといえます。もちろんサプリメントも口にいれる食品ですから、パッケージのラベル表示に記載のある項目をしっかり確認しておきましょう。
体に有効な成分は必要量きちんと入ってる?
まず最初に注目しておきたいのは内容成分と含有量。肝心の有効成分がどの程度はいっているか、原材料にアレルギー物質が含まれていないかをチェックしておきます。妊活中に意識してとりたい栄養素のひとつ、「葉酸」。妊娠を希望している女性、および妊娠の可能性がある女性が、1日に取るべき葉酸の摂取基準量は、400μgです。
摂取基準量は、「日本人の食事摂取基準」として国が定めるもので、日本人が健康的に暮らし、生活習慣病などを予防するために必要な量を指します。
日本人の食事摂取基準http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/syokuji_kijyun.html
日本人の食事摂取基準とは、健康増進法(平成14年法律第103号)第30条の2に基づき、厚生労働大臣が定めるものとされ、国民の健康の保持・増進を図る上で摂取することが望ましいエネルギーと栄養素の量の基準を示すものである。
出典:厚生労働省/日本人の食事摂取基準(2015年)
妊娠中、妊活中の女性は、赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを低減するため、葉酸を400μg/日とることが望ましいとされています。
サプリメントのパッケージや栄養成分表示欄に「葉酸○○g」と書かれていることもあるので、見逃さないように確認しておきましょう。
添加物表示がされているか
原材料にはサプリメントに加工するために用いられた、添加物が記載されているはずです。添加物には有効成分が変質しないように湿気や熱から守ったり、効果的なタイミングで体内に届くよう調整するために使います。また、粉末や錠剤という形に変化させるために使うものなどがあります。
無添加なサプリメントに越したことはないですが、このような添加物まで表記しているメーカーは、昨今話題となっている食品偽装や誤った表示をするような「いい加減な企業」ではなさそうですし、きちんとした企業体質であるかどうかのひとつのリファレンスにもなるといえます。
また、第三者機関による、残留農薬や残留放射線の検査を実施しているかなども、一つのポイントになりそうです。
国産か海外ブランドか
サプリメント先進国といえばアメリカです。口コミなどで評判の良い海外のサプリメントでも、インターネットで簡単に購入できるようになりました。
しかし万が一、健康被害が出た場合には、その海外のサプリメント会社は責任をとってくれるでしょうか。
私は英語を満足に話せないので、何かトラブルがあったときのことを考えるとやはり、国内メーカーの方を選びます。
国内産であること、また、厳しい認証をクリアしたGNP工場で作られた商品であることなども、安心して購入できる判断材料になりそうです。