30代後半で閉経も?月経不順だと妊娠しずらいのは本当?

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生理不順とひとくちに言ってもその種類はさまざまです。一ヶ月に何度も生理がくる瀕発月経や、年に数回しか生理がこない揮発月経、慢性的に生理のサイクルが一定でないなど。生理不順の女性は、周期が安定している女性に比べると一般的には妊娠しずらいといわれています。また、日本人の平均閉経年齢は50歳といわれておりますが、中には30代後半で閉経する女性もいます。

正常な月経の目安は?

周期 25~38日

期間 3~7日

経血量 60~120ml

これらはあくまでも目安と考えてくださいね。初潮を迎えてから閉経するまでの間、一定のサイクルで女性ホルモンが分泌され月経を繰り返します。女性ホルモンとはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)とよばれる二種類からなり、妊娠しやすい環境をつくることこそが大事な役目なのです。そして、そのふたつの女性ホルモンのバランスが、何らかのきっかけで崩れてしまったとき、月経不順や月経トラブルとなってしまうのです。

女性ホルモンのバランスが崩れすい人の特徴

新入学の季節や就職や転職、これまでとの環境が大きく変化したタイミングで「そういえば今月生理きてないな。」とか「いつもは1週間ほど続くのに2~3日で終わちゃった。」なんて経験をした方は多いのではないでしょうか。

環境の変化によって体が一時的なストレスをうけ、自律神経のバランスが乱れてしまったことにより、女性ホルモンの分泌に影響がでてしまうのです。このように一時的に周期が乱れることは誰にでも起こりうることかもしれません。しかし慢性的に月経のサイクルが一定でなかったり、血液の量や質が気になる方は女性ホルモンの分泌バランスが崩れている可能性が大いにあります。ではどのような人がホルモンバランスが崩れやすいのでしょうか。さっそく見ていきましょう。

不規則な食事、ダイエット

規則正しい食事朝食を抜いたり、食事時間がいつも決まっていない。夕食の時間が極端におそい人。

また、ファーストフードや外食が多く糖分脂質過多の食事が中心。ダイエット中。お酒を多量に摂取する人は注意が必要です。

朝昼夕規則正しく、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルの大栄養素がそろったバランスのよい食事を心がけましょう。

ストレス

女性ホルモンを含むさまざまなホルモンが分泌されるのは、脳の中の下垂体という部分です。そしてその下垂体に命令を与えているのが、脳の視床下部という中枢です。

視床下部はまた、呼吸や内蔵の動き、体温調節など人が生きていくための活動を機能させている非常に重要な自律神経の中枢でもあるため、ストレスによって自律神経が乱れてしまうと、密接な関係のある視床下部にも少なからず影響がおよんでしまいます。

結果、視床下部から下垂体への「ホルモン分泌せよ」という命令がうまく働かなくなったり、女性ホルモンの分泌にさまざまな影響がでてしまうのです。

現代社会でストレスを溜めないことはむずかしいですが、自分なりのストレス発散方法を持っておくことが大切ですね。たとえば、好きなものを食べる。軽い運動で汗を流す。打ち込める趣味を持つ。心の緊張や不安を取り除きリラックスして過ごす時間も大事です。

睡眠不足

慢性的な睡眠不足が続くと、心身ともに疲労が蓄積され、ホルモンバランスは崩れていきます。日中に異常な眠気を感じたり、ほんの少しの活動で身体が疲れたりする症状は寝不足のサインです。

また睡眠不足によって脳が十分に休息できていないと、ささいなことにストレスを感じたり、自律神経の乱れから食欲が抑えられなくなったりと、健康的な生活とは程遠くなっていきます。

朝は太陽とともに起床し、午後10時から午前2時の間にベッドにはいり、質の良い睡眠をとることを心がけましょう。

冷え性

手足の末端の血行が悪くなることで引き起こされる冷え性。からだを締め付けすぎる下着や衣服は、血流を妨げ体温を低下させます。

また、女性は男性よりも平熱が低く筋肉が弱いため、熱(血液)をからだの隅々まで運ぶ役割でもある筋肉が、ダイエットなどにより少なくなってしまうことも冷え性の原因です。

前項目で睡眠不足やストレス、ダイエットによって自律神経のはたらきが低下すると前述しました。自律神経と冷えも密接に関係しており、自律神経の乱れから、手足の先まで血液が行きわたらない状態により冷え性が悪化したり、また、冷え性によって血管が収縮してしまうと、女性ホルモンをはじめ、さまざまなホルモンを運ぶ血流も悪くなってしまいます。

排卵障害やその他の疾患

多嚢胞性(たのうほうせい)卵巣症候群や、卵巣チョコレート嚢症のように、排卵が起こりにくい疾患にかかっている場合にも月経不順が起こります。卵巣の病気は自分では気がつきにくいことが多いので、婦人科での定期的な検診を受けること。

また、疾患が見つかった場合には信頼のおける病院で適切な治療を受けましょう。

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