妊活サプリを飲んでいる、これから飲んでみたいと思っている方の中には、不妊治療をされている方もいらっしゃるかと思います。そこで気になるのが、クロミッドやセキソビットなどの排卵誘発剤や黄体ホルモン剤デュファストンと、妊活サプリメントを飲み合わせて問題ないか、ということ。
答えは、特に問題ありません。
ただし、注意してほしい種類のサプリメントがあります。
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サプリメントは食品
妊活サプリメントには葉酸やマカ、マルチビタミンを配合したものなど、さまざまな種類のものがあります。妊活サプリメントを含む多くのサプリメントは「栄養補助食品」や「健康補助食品」とも呼ばれています。
文字通り、薬ではなく「食品」です。したがって、排卵誘発剤や各種ホルモン剤と一緒に飲んで大丈夫です。
また、基本的にクロミッドをはじめ排卵誘発剤の多くは、飲み合わせの悪い薬がほとんど無く、葉酸やマカなどに含まれる成分とも相性は悪くありません。
注意してほしいのが、ハーブを使ったサプリメントです。
副作用が絶対ないと言い切れますか?
ハーブにはさまざまな薬効があると知られています。ハーブをあまり知らない人でも、カモミールやローズヒップなどのハーブティーにリラックス効果がある、と聞いたことはありませんか。
花粉症の症状を軽減したり、コレステロールを下げる効果のあるハーブもあるそうなのですが、実はどういうメカニズムで体に作用しているのか科学的に解明されていないものも少なくありません。
さらにハーブは、植物由来の天然のものがそのほとんどです。天然なのでさまざまな成分が合わさって入っており、中には安全性が確認されていない成分もあるので、注意が必要です。天然成分のうちのどれかが、薬との併用で体に悪い影響を与えないともかぎりません。
もし、ハーブを使った妊活サプリメントを摂る場合は、体に影響のある相互作用はないか、飲み合わせて問題ないか、かかりつけの医師や薬剤師に聞いてみましょう。
ハーブ系サプリは妊娠中、授乳中の女性も慎重に
妊娠中、授乳中は風邪薬などの市販薬も含む薬はNGとされています。母体が口にしたものはすべて血液にのって赤ちゃんに届いてしまうからですね。(母乳は主に血液の成分から作られています)
マルチビタミンやミネラルのサプリメントを食事の栄養補助としてとる分には問題ないのですが、
やはり、ハーブにかんしては慎重になってください。
赤ちゃんはハーブの成分を分解する肝臓の機能が未熟です。代謝しきれない成分は、そのまま赤ちゃんの体に長時間留まることがあります。
ノンカフェインだからと言って、安心安全ではないと私は思うのです。
まとめ
くり返しになりますが、サプリメントは食品です。排卵誘発剤や黄体ホルモン剤などの薬と同時に飲んで大丈夫です。けれどサプリメントは、正しく摂取することで今よりも健康を増進したり、体になんらかの作用をもたらしてくれるものです。薬との相互作用が全くないとも言い切れません。
たとえば、病気の治療のために、血液を固まりにくくする薬を飲んでいる方が納豆を一緒に摂ってはいけません。血液凝固がおこりやすくなるからです。また、カルシウム拮抗薬や高脂血症の薬とグレープフルーツジュースの飲み合わせは、薬の効きすぎにより血圧の低下や悪心をひきこおこします。このように、食べ物であっても飲み合わせ・食べ合わせが悪いと健康を害してしまう可能性があるのです。
サプリメントでは、ハーブを使ったものと薬を一緒に摂る場合は、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。ノンカフェインであっても、妊娠中・授乳中の女性はできればハーブを控えた方がいいでしょう。