現代人は、ライフスタイルの変化(冷暖房器具の普及)によって冷えを感じる人が増えていると言われています。体温が低いと免疫力が低下しますので、風邪を引きやすかったり、からだの各所の血流が悪いために、肩こりや腰痛などさまざまな不定愁訴があらわれます。できれば毎日の食事で、冷えを予防していけたらいいですよね。ここでは、温活に良い、からだを温める食べ物を紹介します。
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温活食材まとめ
1.たんぱく質
糖質、脂質と並ぶ三大栄養素であるたんぱく質は、体のなかで骨や筋肉、血液をつくるもととなっています。また、酵素やホルモンとして、からだの生理機能を調節したりもしています。
人は呼吸をしたり、心臓や内臓を動かしたりすることで熱を生み出している(基礎代謝)ほか、食べ物を消化吸収する際にも、多くの熱エネルギーを発生させています。糖質・脂質の消化吸収時の放熱率はおよそ10%に対し、たんぱく質の消化吸収時には、糖質のおよそ2倍もの熱エネルギーが発生します。
忙しい朝は、ついつい簡単なトーストや飲み物だけになりがちですが、できれば朝からたんぱく質を摂ることで、午前中から代謝がアップし、効率良く体温を上げていくことができます。
また、女性に冷え性が多いのは、男性にくらべ熱エネルギーを生み出す筋肉の量が少ないため。痩せ型で、脂肪だけでなく筋肉も少ない女性は、冷えやすいと言えるでしょう。
毎食の食事に、良質のたんぱく質を含むおかずを必ず1品は入れていきたいですね。
たんぱく質を構成している基本単位をアミノ酸といいます。アミノ酸についての紹介はこちら。
たんぱく質を含む食べ物肉類
・牛肉 ・豚肉 ・鶏肉 ・羊肉 ・鹿肉 ・レバー
魚類
・あじ ・まぐろ ・いわし ・ぶり ・あなご ・ふぐ ・さけ
大豆製品
・豆腐 ・納豆 ・大豆 ・豆乳 ・厚揚げ ・油揚げ ・きな粉
卵・乳製品
・卵 ・牛乳 ・チーズ ・ヨーグルト
2.香味野菜・香辛料
香味野菜は名前のとおり、ネギやショウガ、香りの強い野菜を言います。香味野菜には、血行を促進しからだを温める作用があります。香辛料のうち、草木の花蕾、葉や茎などからとれるものを一般的にハーブといい、それ以外をスパイスと呼んでいます。スパイスには特有の辛味や匂い、味があり、料理の味付けのほか、肉や魚の臭み消しとして使ったりもします。カレー粉に使われるターメリックは血行を促し手足の末端まであたためてくれます。辛味成分カプサイシンに発汗作用があるトウガラシも温活に欠かせない食材です。
香味野菜・香辛料・ショウガ ・にんにく ・白ネギ ・玉ねぎ ・青じそ ・にら ・らっきょう ・みつ葉 ・パセリ ・唐辛子 ・カレー粉 ・山椒 ・胡椒 ・ナツメグ ・シナモン
3.根菜類
野菜の中でも、土の中で育つ根菜類はからだを温める作用があります。主に、冬の時期に旬をむかえる野菜が多いのが特徴です。反対に、夏に旬をむかえるトマトやきゅうり、レタスなどはからだを冷やす野菜です。
根菜類大根 ・にんじん ・ごぼう ・里芋 ・じゃがいも ・さつまいも ・かぼちゃ ・かぶ
4.発酵食品
食品を菌や微生物のはたらきによって発酵させたものを、発酵食品といいます。発酵食品には、血流を良くしてくれるはたらきのほか、ヨーグルトや乳酸菌飲料に使われる乳酸菌には、腸内で善玉菌を増やし、腸のはたらきを整えてくれる作用があります。意外と知られていない酢もりっぱな発酵食品です。酢は穀類に酵母を加え糖分解し、酢酸菌を加え発酵させたもの。酢そのものが苦手な方は、りんご酢など果物からできている甘味が強いフルーツ酢がおすすめです。水や炭酸で割ってそのまま飲むこともできます。
発酵食品・キムチ ・納豆 ・みそ ・らっきょう ・ぬか漬物 ・チーズ ・ヨーグルト ・発酵バター ・しょうゆ ・酢 ・甘酒 ・かつお節
冷たいものは温める
あたりまえかもしれませんが、氷のように冷たいものを食べると、からだはとたんに冷やされます。牛乳やチーズ、普段冷たいままで食べているものも、温めるか常温で食べることを意識してみてください。また、ヨーグルトはレンジで1分加熱すると美味しく頂けますよ。
女性の生理中は、血液と一緒に熱も体外に排出しているため、からだが冷えを感じやすくなっています。自身の生理周期によって、温活食材を取り入れていくのもいいですね。
ストレスが冷えを誘発
このサイトで何度も触れています、自律神経の乱れ、ですが、30代は特に仕事や結婚、妊娠などでライフステージが変化する年代です。
悩みを抱え込みすぎてしまう性格の方や、四六時中仕事のことが頭から離れない方、同居問題などで、家に帰ってからも気を張ってしまい、心身ともに休まらない生活をされている方は要注意です。ストレスによって、自律神経のバランスが崩れてしまいやすいと言えるでしょう。
また、ストレスは喫煙や飲酒、生活習慣の乱れを引き起こす要因になりえます。ストレス状態が長期間続くと、からだのすべてのホルモンは分泌が低下し、それによって体温低下だけでなく、さまざまなからだの不調を招きます。
冷えは妊活の大敵!夫婦で予防が大事
寒い場所で手足が冷たくなるのは、ここで言う「冷え」ではありません。末端に位置する手足の血管を収縮させて、熱が外に逃げないようにする、体の自然な反応です。
しかし、自律神経のバランスが崩れている人は、寒い所でも手足がぽかぽかあたたかく、熱を放出してしまいます。
すると、体の内側からどんどんと冷えていき、体温が低下します。体の中が冷えると、内臓をはじめ、卵巣や子宮などの生殖にかかわる臓器の働きも鈍くなってしまうのです。
女性ホルモンを含む各種ホルモンは、血液によって全身に運ばれます。体温が下がると必然的に血流は悪くなっています。冷えが不妊につながるのは、女性だけではありません。男性ももちろん、からだが冷えることで免疫機能が低下し、精子の生成に影響をおよぼします。
夫婦で温活食材をとって、冷えを予防していきましょう。
まとめと雑談
今回は、体を温める食材をご紹介しました。たんぱく質を含む肉や魚、大豆や卵、香味野菜、香辛料、根菜、発酵食品などを毎日の食事に取り入れることで、効果的に冷えを予防することができます。
からだを温めるには、食べること以外にも、からだを動かすことはとても効果的です。筋力トレーニングで筋力をつけて基礎代謝をアップしたり、簡単なストレッチで全身をくまなく伸ばし、血行を良くすることで冷えを緩和してくれます。
私が仕事で嫌なことがあった日に、ストレス解消として行っていたのが、夜ランニングです。
これが自分にすごく合っていました。走ったあとは爽快で、不思議と悩みなんてどうでもよくなるんですね。
一般的なストレス解消法によく、お風呂でリラックスすることがあげられます。私もお風呂は大好きなのですが、出来ればパッと洗って出たい派です。せっかちではないけれど、半身浴なんかも、どうも苦手な性分で。お風呂場で長居していることにストレスを感じてしまうので、もし同じような方がいたら、ランニングはオススメです。
走ることで、全身の血の巡りがよくなり、滞っていた血流が改善されますので、デスクワークの方、運動不足が原因で冷えを感じている冷え性の方にも良いと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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