この間終わったはずなのに、そういえば今月は二回目、生理の周期が短いなと感じているかたはいらっしゃいませんか。生理のトラブルは、自己判断でほうっておくと、将来妊娠しずらくなることにも繋がりかねません。今回は、生理周期が短い原因と改善方法について解説します。
頻発月経とは
頻発月経とは、一ヶ月の間に何度も月経がある状態をいいます。女性の月経は、通常はおよそ一ヶ月に1回の頻度ですが、ストレスや一時的な体調不良などで月経サイクルが乱れてしまうことがよく起こります。月に何度も月経がある状態が2ヶ月、3ヶ月と続く場合、慢性的な頻発月経を引き起こしている可能性がありますので、将来妊娠を望む女性、妊活中の女性は婦人科を受診し検査を受けたほうがいいでしょう。頻発月経は月経周期が23~24日以下になることで起こります。
頻発月経の原因
月経周期が極端に短くなることで起こる頻発月経、その原因は大きく分けて次の4つが考えられます。
卵巣機能の低下
40代になると更年期が近づくにつれて、卵巣機能が低下していきます。卵巣機能が低下することで、女性ホルモンの分泌も減少し、生理のサイクルが短くなってしまうのです。
だいたい45~55歳くらいの年齢で、1年間生理がこない状態が続いたら、閉経したと思っていいでしょう。閉経の前後10年間を一般的に「更年期」と呼んでいます。
更年期でなくても、20代、30代から更年期のような症状があらわれる方もいます。生理が数ヶ月~1年こない場合、それは閉経したのではなく、いわゆる生理不順です。女性ホルモンはひと月単位で変化を繰り返していますので、無理なダイエットや喫煙、睡眠不足などの卵巣に影響を与えてしまう要因は、できるだけ減らしていきましょう。
排卵障害
生理はあるけど排卵が無い場合、生理周期が短くなることがあります。経血量が極端に短い(50ml以下2.3日で終わる)場合には無排卵症も疑われますので、気がついた段階で婦人科を受診しましょう。
不規則な食事や生活
前述したしたダイエットや喫煙、アルコールやカフェインを含む飲み物や甘いものの摂り過ぎは、ホルモンの増減に繋がります。女性ホルモンの分泌には栄養バランスのとれた食事、十分な睡眠、ストレスの軽減、適度な運動など基本的なことではありますが、規則正しい生活を心がけることがなにより重要なのです。
その他の疾患
卵巣機能の低下によって、黄体機能不全を引き起こしている場合にも頻発月経になることがあります。
頻発月経になりやすい人の特徴
以下のような女性は、頻発月経になりやすい方と言えるでしょう。
- 初潮を迎えたばかり
- 更年期以降閉経前の女性
- 産後、授乳が終わったばかり
- ストレスを感じやすい、ストレス耐性の低い方
頻発月経や生理不順の原因は、生活習慣やストレスと密接な関係があるということがわかっています。女性ホルモンの分泌が不安定なために、体の不調や感情の揺れ動きが起こっている可能性もあります。
妊活中、将来妊娠を望んでいる女性は、まずは基礎体温を測って、排卵の有無や自分の体の状態を客観的に把握しておくことが大切です。頻発月経が長引く、生理の異常が見られる場合には、婦人科の検診を受けることも視野に入れておきましょう。
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